2013年8月7日水曜日

言ったとおりに育つ

 私たち人間は悪いところ、良くないところ、ダメなところに目がいってしまう習性があるようです。
 そしてそれを指摘します。ダメなところを指摘、注意するのが大好きなのです。

 ところで、おとなの社会を思い浮かべてみてください。
 上司に「おまえは仕事ができない」と何度も言われる部下はどうなるでしょう?
 仕事ができるようになるよりも、そのまま怒られ続けたり大事な仕事を任されなくなったり、辞めてしまったりする方が多いと思います。
 「おまえはおっちょこちょいだな」といつも言われている部下はどうでしょう。
 うっかりミスを全くしなくなるということもあまり無いのではないでしょうか。

 つまり、私たちは何度も何度も同じことを指摘されていると、そう指摘されないようにしようという行動よりも、自己肯定感が低くなって自分はそういう人間なんだというあきらめや開き直りをする傾向があるのです。
 では、お子さんにこんなことを言ってはいないでしょうか。
 「バカね」「注意力が無いわね」「落ち着きが無いわね」「へたくそね」「ぼーっとしてるわね」「根性が無いわね」「雑ね」「不器用ね」「リズム感が無いわね」……そして「ダメな子ね」。

 実は子どもをそうさせているのは、まわりのおとなのこんな言葉なのかもしれません。

 私たちの〝やる気〟というのは、自己肯定感によるところが大きいのです。
 自己肯定感が高い人は他人に何と言われようと「オレならできる」「私ならできる」とあきらめずチャレンジを続けます。

 教育コーチングの中に『子どもは大人(親・教師)の言うとおりに育つ』という言葉があります。

 いかがでしょう。言うとおりに育つのなら、いいところに目を向けたり、可能性に目を向けて言葉がけをするのです。
 「優しい子だね」といつも言われている子が人を傷つける子にはなりませんし、「よく気が付く子だね」といつも言われている子が無神経な子にはなりません。
 さらに「おまえはやりぬく力を持っているよ」といつも言われていれば簡単にはあきらめない子になりますし、「必ず大きく成長する子だよ」と言われていれば自分の可能性に自信が持てるのです。
 現時点で表に出ていないことまで、言葉がけで引き出すのです。

 皆さんのたっぷりの愛情から〝プラスの言葉〟や〝未来の可能性の言葉〟をかけてみましょう。子どもは自分を信頼してくれる、自分を承認してくれる人が目の前にいることで子どもは自己肯定感を高め、自ら成長の道を歩んでいきます。

<<<『親力』向上セミナーのご案内>>>
9月8日と29日の両日、全国で評価を得ているセミナーを上田で行います。 詳しくはこちらのホームページをご覧ください。
こちらも

0 件のコメント:

コメントを投稿