2013年12月4日水曜日

できる

わたし達はよく「できるか、できないか」という判断をし、相手に対してもそのようなアプローチをします。
「できるか、できないか」という言葉は結果を求めています。
ですから結果を得られると思えば『できる』となりますし、結果を得られないと思えば『できない』となります。わたし達の日常では結果を求めるばかりにこの言葉がよく聞こえてきます。

では、お子さんに対してはどうでしょう?
やはり、できる・できないの判断やアプローチをしているのではないでしょうか。

①「よくできたね」
②「これできる?」
③「どうしてできないの?」
④「できて当然でしょ」

色々な場面で『できる』を使っています。

教育コーチングの用語では①をYouのほめ、②を閉じた質問、③を詰問、④を否定と呼び、
①②は効果に微妙な部分があるので使い方に注意し、
③④は使わないようにします。
『できる』は成功する自信があるときや結果を得られたときには非常に大きなパワーを発揮しますが、一方で失敗に対する恐れや自分の能力に対する不安を招く要素を持っています。

不安を感じているときに「できる?」はかえって行動にブレーキをかけることになるだけでなく、
「できる」と言えない子に対して
「意気地がないな」
「そんな弱気でどうする」
などと追い打ちをかけてしまうと、やる気のベクトルはますますマイナスになってしまいます。

そんなときに是非使っていただきたいのは、「やってみる?」です。
『やる』は結果が得られるかを対象にしていません。
子どもが不安そうなときにはプラスして「教えてあげるよ」「ついててあげるよ」「できたらサイコーだね」「失敗しても大丈夫」と添えてあげれば不安は和らぎ、行動につながりやすくなるものです。

「やってみる?」+【支援・応援の言葉】で子ども達の持っているチャレンジ精神を喚起しましょう。

子どもは本来、「育とうとする生き物」ですね。  

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