2013年2月8日金曜日

応援する

 息子のサッカーの応援に行き、『応援』の難しさをあらためて感じました。

 「ガンバレー!」
 「いいよー!」
 「ナイスプレー!」

 お母さんたちの感情あふれる黄色い声援と拍手で、子どもたちは勇気づけられるように良いプレー連発します。
 するとお母さんたちの声は一段と高くなり大声援。
 子どもたちもさらにのびのびとし始め良いプレーが続きます。

 お母さんたちの〝心からの応援〟が子どもたちのプレーに好循環を生み出しています。
 一方、

 「マークが甘いぞ!」
 「早くもどれー!」
 「まわりをよく見ろ!」
 
 お父さんたちの注意や指示が飛び交います。
 子どもたちは『ハッ』とわれに返ってプレーを修正します。
 ところが、こういった言葉が多くなるににつれて、子どもたちの動きにためらいが見られるようになり、混乱し始めるようで中途半端なプレーが増えてきます。
 するとお父さんたちの声はさらに大きく強くなってきて、子どもたちは萎縮し始めます。

 お父さんたちの〝理論の応援〟が子どもたちのプレーに悪循環を引き起こしています。

 同じ応援する気持ちなのに、子どものプレーは全く違ってきてしまう、不思議な現象です。
 ある子のお父さんが以前
「自分はサッカーをよく知っていて、ついついいろんなことを言ってしまうので、子どもの応援には行かないんです」
と言っていたのを思い出し、『あぁ、こういうことか』と少し納得してしまいました。
 例えばサッカーJリーグののサポーターはまさにそうですね。あれこれ細かいことを言うのではなく、選手の気持ちを鼓舞し支えるために「気持ち」を伝える本気の〝心からの応援〟です。

 実は、私たち親が子どもにできる効果的な応援は〝心からの応援〟です。その結果、子どもたちは安心できたり、勇気づけられたり、心が少し軽くなったりして、のびのび、イキイキと自分の力を出せるようになります。

 〝心からの応援〟は決してにぎやかなものとは限りません。
 やさしい言葉をかけたり、風邪をひかぬようにしてあげたり、おいしいご飯を作ってあげたり、こんな当たり前のように思える〝心からの応援〟も素晴らしい応援です。

 〝理論からの応援〟は最小限に、〝心からの応援〟を最大限に!そんな応援を子どもたちにしていきましょう。