地球上のあらゆる物体には重力がはたらいています。
正確には地球の中心に向かって引き寄せられる力ですが、私たちが日常感じているのは、『下に落ちようとする力』です。
実は、重力がはたらいているのは物体だけではありません。
成績、体力、記憶力、仕事の成果…さまざまなものに重力がはたらくのです。
教育コーチングの信念「人は育とうとする生き物」にあるように私たちはもともと上にあがろうとする力を持っています。
しかし、それを邪魔しようとする強力な重力を持った重石が存在し、下に落とそうとするのです。
「このへんでいい」
「めんどくさい」
「大丈夫だろう」
「ムリ」
など甘え、油断、あきらめ、自信の無さやズクの無さ…さまざまな要因が重石となって取り付き、下へ下へと落とそうとするのです。
さらに厄介なのは、この重石は目に見えないということ。
目に見えないがために気づくのが遅れがちで、かなり落ちてから気づくことも少なくありません。
いったん落ち始めて下への加速度がつくと取り戻すのは本当に大変になってしまいます。
重石は知らないうちにこびりついてきて、はっきりとした自覚も無いことが多いのです。
また、この重石を無理やり他人が引き剥がそうとしてもなかなか取れません。
取っていく第一の方法は「傾聴」。何があるのかをじっくりと聞き、子どもがその重石に気がついたらその重石をしっかりと受け取る。
重石が無くなれば上昇を始めていくのです。
子どもばかりでなく、私たち大人もさまざまな重石の重力に負けないようにがんばりましょう。
身近に重力に負けない大人がいることで、子どもも重力に負けない自信がもてるようになるものです。
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